電気工事の欠陥による災害の発生を防止するために、電気工事士法によって一定範囲の電気工作物について電気工事の作業に従事する者の資格が定められております。
電気工事士の資格には、第一種電気工事士と第二種電気工事士があり、第一種電気工事士にあっては一般用電気工作物及び自家用電気工作物(最大電力500 キロワット未満の需要設備に限る。)の作業に、第二種電気工事士にあっては一般用電気工作物の作業にそれぞれ、従事することができます。
第一種電気工事士は、自家用電気工作物の保安に関して必要な知識及び技能について、筆記試験及び技能試験により行います。技能試験は同じ年度の筆記試験の合格者又は筆記試験免除者が受験することができます。
※第二種電気工事士試験についてはこちら
受験資格:制限なし。誰でも受験することが可能です。ただし、資格免状交付については電気工事に関して3年(大学・高専で法で定める課程を修めて卒業した者)、または5年の実務経験を積んだ者が対象です
受験料:10,900円(インターネットによる申込み)
合格率:試験全体(筆記と技能)でおよそ30%前半
試験日程:
筆記試験:10月6日(日)
技能試験:12月7日(土)または12月8日(日)
※2019年度実績
試験内容・科目:
1.筆記試験
次に掲げる内容について試験を行い、解答方式はマークシートに記入する四肢択一方式により行います。
(1)電気に関する基礎理論
(2)配電理論及び配線設計
(3)電気応用
(4)電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
(5)電気工事の施工方法
(6)自家用電気工作物の検査方法
(7)配線図
(8)発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
(9)一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令
2.技能試験
筆記試験の合格者と筆記試験免除者に対して、次に掲げる事項のうちから、持参した作業用工具により、配線図で与えられた問題を支給される材料で、一定時間内に完成させる方法で行います。
(1)電線の接続
(2)配線工事
(3)電気機器・蓄電池及び配線器具の設置
(4)電気機器・蓄電池・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
(5)コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
(6)接地工事
(7)電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定
(8)自家用電気工作物の検査
(9)自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理
試験会場:試験地は、47都道府県に設置されています
合格発表日:翌年1月中旬頃
願書受付期間:6月19日(水)~7月3日(水) ※2019年度
実施機関・問い合わせ先:
一般財団法人 電気技術者試験センター 本部事務局
TEL 03-3552-7691 / FAX 03-3552-7847