「管理業務主任者」とは、マンション管理業者が管理組合等に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行う際に必要な国家資格者のことです。
「管理業務主任者」となるには、管理業務主任者試験(以下「主任者試験」という)に合格し、管理業務主任者として登録し、管理業務主任者証(以下「主任者証」という)の交付を受けることが必要です。
受験資格:年齢・性別・学歴等の制限は一切ない。※合格後、資格登録に当たっては、一定の条件があります。
受験料:8,900円
合格率:22%前後で推移
合格ライン:35点前後
試験日程:年1回(基本的に12月第1日曜日)
試験内容・科目:
・管理事務の委託契約について
・管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納について
・建物及び附属施設の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整について
・マンションの管理の適正化の推進に関する法律にについて
・前各号に掲げるもののほか、管理事務の実施について
試験会場:札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市(必ずしも市域内で実施するとは限らず、周辺市町村の場合もある)
願書受付期間:9月1日から9月30日まで
実施機関・問い合わせ先:
一般社団法人 マンション管理業協会
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-13-3 虎ノ門東洋共同ビル2F
TEL 03-3500-2721
A.初心者でも独学で合格は可能です。個人差があって、勉強法は人それぞれですが、合格率でいうと「管理業務主任者」の22%前後は、「宅地建物取引士」の15、6%よりやや高く、試験方式もよく似ているため、「宅建士」試験の経験者ならすでに心得ているのかもしれません。初心者として独学する場合は、やはり勉強時間を上手く配分することが肝心。大体3か月半といわれる勉強期間の5~6割りを暗記(参考書の学習)に、3~4割りを過去問演習に、残り1割り程度を直前対策に割り当てれば成功する確率がぐんと上がります。
一般的なサラリーマンより同じか、やや低めでしょう。
マンション管理士は管理組合のコンサルタントの役割を持つのに対し、管理業務主任者は管理業者の役割を果たさなければならない。
②設置義務の有無
管理会社において管理業務主任者を設置する義務がある(マンション管理士の設置義務はなし)
③資格登録の違い
試験合格後、所定の手続きを経て登録し、ただちに名乗ることができるマンション管理士に対し、管理業務主任者は試験合格の他に、2年以上の実務経験、もしくはそれに代わる登録実務講習(2日間)の修了が条件。
➃試験の難易度の違い
マンション管理=試験は難しい(合格率7~9%台)
管理業務主任者=比較的易しい(合格率20%台)