
世界遺産検定は、世界遺産への理解を深め、保全活動の輪を広げることを目的とした検定。国際的教養を身に付け、持続可能な社会に貢献する人材育成も目指す。4~1級・マイスターの5段階で、旅行業界資格や大学AO入試にも活用される。受験資格は4~2級は誰でも、1級は2級認定者など、マイスターは1級認定者など。受験料は3,500円~19,400円。合格率は平均約60%。試験は年4回、全国主要都市で実施。CBT方式も導入されている。
受験資格:
【4・3・2級】誰でも受験できる
【1級】①2級の認定者 ②2007年までの等級であったシルバー認定者
【マイスター】①1級の認定者 ②2008年までの等級であったプラチナ認定者
受験料:
【4級】3,500円
【3級】4,900円
【2級】5,900円
【1級】9,900円
【マイスター】19,400円
【3・4級併願】8,200円
【3・2級併願】10,300円
※各税込み
合格率:各級平均で約60%(4級約80%、1級約17%)
試験日程:
3月中旬、7月上旬、9月中旬、12月中旬
※回により実施しない等級あり
試験内容・科目:
【4級】初めての受験者が対象
マークシート形式。50問、50分。100点満点中60点以上で認定)
【3級】初めての受験者が対象
マークシート形式。60問、50分。100点満点中60点以上で認定)
【2級】世界遺産や地歴の知識に自信のある受験者が対象
マークシート形式。60問、60分。100点満点中60点以上で認定)
【1級】世界遺産の知識を極めたい受験者が対象
マークシート形式。90問、90分。200点満点中140点以上で認定)
【マイスター】世界遺産の知識を極め、自らの見解を持ち、啓発活動や保全活動に取り組みたい受験者が対象。内容は論述式で3題、120分(20点満点中。12点以上で認定)
試験会場:
札幌、仙台、高崎または前橋、さいたま、千葉、東京23区、東京西部(多摩地区)、横浜、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪(北)、大阪(南)、神戸、広島、岡山、高松、福岡
合格発表日:
試験から約1カ月半後に、結果通知が届く。認定された者には認定カードが同封される。
願書受付期間:
3月中旬~5月下旬、8月下旬~10月下旬、6月中旬~7月下旬、12月中旬~翌年1月下旬
実施機関・問い合わせ先:
世界遺産検定事務局
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル
TEL0120-804-302
https://www.sekaken.jp/
コメント
私は大学2年生のときに世界遺産検定2級を受験しました。もともと旅行や歴史が好きで、世界遺産の写真集やドキュメンタリーをよく見ていたのですが、せっかくなら体系的に学びたいと思い挑戦しました。勉強を始めたのは試験の約3か月前。公式テキストを中心に、まずは全ページを通読し、大まかな地域ごとの特色や登録基準をつかみました。その後は章ごとに過去問を解き、間違えた箇所には付箋を貼って繰り返し復習。特に文化遺産と自然遺産の区別、登録年や所在国は混同しやすいので、語呂合わせや地図アプリを使って記憶しました。
平日は授業の空き時間や通学電車内で1時間ほど、休日は図書館で3〜4時間勉強するペース。YouTubeの世界遺産紹介動画も活用し、映像と一緒に覚えることで記憶が定着しやすくなりました。試験1か月前からは過去3年分の問題を時間を計って解き、本番形式に慣れる練習をしました。
試験当日は緊張しましたが、公式テキストの写真や図と結び付けて覚えたおかげで、地名や出来事がすぐに思い出せました。結果は合格ラインを大きく超える点数で合格。単なる暗記ではなく、世界の歴史や文化の背景まで学べたことが大きな収穫でした。旅行先で世界遺産を訪れるときも、事前に学んだ知識があることで感動が何倍にも増し、この資格に挑戦して本当に良かったと思います。