アクチュアリー

◤コンサル系
試験の概要と合格者による体験談

アクチュアリーとは、「確率・統計などの手法を用いて不確定な事象を扱う数理のプロフェッショナル」。主に保険や年金に関わる諸問題を解決し、財政の健全性の確保と制度の公正な運営に務めることを主な業務とする専門職である。国際的な専門職として広く海外でも知られ、各国の企業からも高く評価されている。
日本におけるアクチュアリーとは、日本アクチュアリー会の正会員になることを意味する。正会員の資格を得るためには、日本アクチュアリー会が実施する資格試験全科目の合格とプロフェッショナリズム研修(初期教育)の受講が必須要件。 資格試験は、「第1次試験(基礎科目)」の5科目と「第2次試験(専門科目)」の2科目、計7科目から成る。

受験資格:
第1次試験については学歴要項があります。
第2次試験については、第1次試験の全科目(5科目)に合格した日本アクチュアリー会の準会員が受験できます。

受験料:
1科目につき
日本アクチュアリー会の会員:7,000円
非会員:10,000円
※第 1 次試験に 1 科目以上合格された方は、日本アクチュアリー会の会員となることがで
きます。
※2020 年度日本アクチュアリー会年会費
正会員:30,000 円 準会員・研究会員:15,000 円

難易度:難しい

合格率:20%台前半

学習期間:1次試験合格は平均で約5年、2次試験合格となる等平均で約8年。長期間の受験生活が必要となります。

試験日程:
12月中旬頃

合格基準:
(1)第1次試験
「数学」、「生保数理」、「損保数理」、「年金数理」、「会計・経済・投資理論」につ
いては、合格基準点(各科目の満点の60%を基準として試験委員会が相当と認め
た得点)以上の得点の者を合格とします。
ただし、「会計・経済・投資理論」については、「会計」、「経済」、「投資理論」の
各分野のうち一分野でも最低ライン(分野ごとの満点の40%を基準として試験委
員会が相当と認めた得点)に達していない場合は、不合格とします。
(2)第2次試験
「生保1」、「生保2」、「損保1」、「損保2」、「年金1」、「年金2」については、
合格基準点(各科目の満点の60%を基準として試験委員会が相当と認めた得点)
以上の得点の者を合格とします。
ただし、第Ⅰ部、第Ⅱ部のいずれかでも最低ライン(第Ⅰ部は満点の60%、第
Ⅱ部は満点の40%を基準として試験委員会が相当と認めた得点)に達していない
場合は、不合格とします。

試験内容・科目:
1次試験
試験科目は「数学」「生保数理」「損保数理」「年金数理」
および「会計・経済・投資理論」の5科目で、この中から受験科目を受験者が選択
します。
第1次試験はすべてマークシート方式により行います。マークシート方式による 出題には以下のようなものがあります。
・多肢選択:複数の選択肢から正しい(誤っている)ものを選択して解答する。
・語群選択:与えられた語群(数値を含む)の中から問題文の穴埋めとして適切 な用語(数値)を選択して解答する。
・数値記入:答となる数値を 0~9 や符号等の選択肢を使って解答する。

2次試験
「生保コース」 「損保コース」および「年金コース」のうちいずれか1つのコースを受験者が選択します。
試験科目は、生保コースでは「生保1」および「生保2」、損保コースでは「損保 1」および「損保2」、年金コースでは「年金1」および「年金2」の2科目で、受験科目は受験者が選択します。
試験問題は、全体の5割程度が『アクチュアリーとしての実務を行う上で必要な 専門的知識を有するかどうかを判定する問題(第Ⅰ部)』、全体の5割程度が『アク チュアリーとしての実務を行う上で必要な専門的知識に加え問題解決能力を有する かどうかを判定する問題(第Ⅱ部)』で構成されます。

試験会場:
東京 TOC五反田
大阪 天満研修センター

合格発表日:翌年2月中旬

願書受付期間:7月上旬~8月下旬

実施機関・問い合わせ先:
公益社団法人 日本アクチュアリー会